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◎頚椎捻挫
頚部は頭部と体幹をつなぐ連結部であり、外力による損傷を起こしやすいです。
頚部外傷の中で脱臼や骨折がなく、神経症状も生じないものを『 頚椎捻挫 』と呼びます。
頚椎捻挫の損傷部位はさまざまではありますが、椎間関節の捻挫、筋肉の微小損傷、椎間板の損傷などが考えられます。
筋損傷は障害周囲に圧痛があり、診断は容易で湿布や消炎鎮痛薬の投与によって速やかに軽快します。
頚椎椎間関節障害は自動車の追突事故や側突事故によって発生することが多く、シートによって体幹が押され、頭部はその場にとどまるため、頚椎にひずみが発生し、障害を起こすと考えられています。
◇受傷機序
正常な頚椎伸展(首を後ろに倒す動き)においては、体幹に対して頭部が先に動き始めるため、頚椎は上位頚椎から伸展を開始しその伸展の動きは順に下位頚椎に伝わっていきます。
椎間の関節は平面関節であり、この回転軸を中心に滑らかな動きを行います。
それに対して、体幹に衝撃力を受けた際、体幹の前方移動により下位頚椎から伸展運動が、はじまり、順に上位頚椎に伝わって行きます。
このため、衝撃を受けた直後は体幹によって押されるため下位頚椎が前方へ移動し頭部は、その場にとどまり上位頚椎は動かないため、頚椎柱としては一時的に屈曲位を示します。
下位頚椎はより回旋要素の大きな動きを強いられるため、椎間関節の滑らかな動きを行うことができず、椎間関節の衝突が生じると考えられています。
◇病態
頚部に衝撃を受けることによって頚椎痛が出現しますが、その他にも肩甲帯の疼痛、上肢のしびれ、頭痛、吐き気、めまい、眼症状、耳鳴りなどが出現することがあります。
これらの症状の中で、頚部痛、肩甲帯の疼痛以外のいわゆる不定愁訴といわれる症状が全面に出て慢性化する場合は『 外傷性頚部症候群(むちうち) 』と呼ばれています。
関節椎間には、膝関節の半月板に似た介在組織である滑膜ひだが存在し椎間関節の衝撃によってこの滑膜ひだが炎症を起こすことによって、様々な症状が出ると考えられています。
頚椎捻挫受傷者に出現する頚部痛は受傷直後に出現することもありますが、受傷後数時間、あるいは翌朝に疼痛を強く感じることが多いです。
この理由としては、滑膜の炎症が衝撃を受けてから数時間を経て出現し椎間関節の痛みを引き起こし、また滑膜の腫脹による関節可動域制限が症状として現れてくると考えられます。
椎間関節は頭部の位置を正確に保持するための位置センサーとしてのメカノレセプター(全身のバランスを保つためのセンサー)が豊富に存在する関節であり、また椎間関節に分岐する神経は交感神経幹とも交通していることも報告されていてその関節の炎症によってさまざまな不定愁訴といわれる症状を発現することも考えられています。
◇診断
頚椎の椎間関節障害の症状として、頚部から肩甲帯にかけての疼痛が出ます。
第5・6頚椎椎間関節の炎症によっては肩関節周辺までの疼痛が発生し、第6・7頚椎椎間関節障害では肩甲骨周囲までの疼痛が発生します。
椎間関節に障害を有する場合には、伸展運動が制限されます。
また、頚椎を伸展させながら患側へ回旋(頚部を、回す動き)させることによって疼痛が誘発されれば椎間関節障害を強く疑います。
例えば、上を向くような動作の際には伸展制限が出ます。
関節の炎症が隣接する神経根へも影響を与えることによって上肢、手指のしびれ感を訴えることがあります。
本疾患は、日常生活あるいはスポーツ活動によって頚椎の伸展の動きを繰り返している場合には、頚部痛、頚部の違和感、首がつまった感じ、肩こりなどの症状が軽減しにくくなり慢性化する恐れもあるため注意しなければなりません。
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