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●外傷性腕神経叢麻痺
腕神経叢は通常頚椎の5・6・7・8番目、胸椎の1番目の神経の前の枝によって形成され分岐、合流し幹や索、束を形成し肩甲帯周囲の筋へ運動枝を分岐して各末梢神経に分かれています。
臨床上、損傷高位(損傷した高さ)により節前損傷(根引き抜き損傷)と節後損傷とに大きく分かれ、また、麻痺型により上位、下位、全型に分類されます。
一般に全型が多く、下位型は少ない傾向にあります。全型では節前損傷の占める割合が多く、上位型では節後損傷が多いです。
◇発生機序
交通事故とくにオートバイによるものが大部分を占め、高所からの転落、労働災害、リュックサック、不良肢位、切・刺創、手術により発生します。
また、鎖骨骨折で骨片が突き刺さった時や肩関節脱臼の際にも損傷します。
お産の際骨盤位分娩で肩や頭が産道の狭窄部に引っかかたまま、分娩操作で頭と肩が引き離されるような力が働いて腕神経叢が引き伸ばされ損傷を起こします。分娩による腕神経叢の損傷を分娩麻痺と呼ばれます。
◇症状
損傷された神経と一致した部位に感覚麻痺と筋麻痺をきたします。
上肢の痺れ、肩を挙げたり肘を曲げることができなくなったり、時には手指も動かなくなるケースもあります。
◇診断
麻痺型の決定は容易ですが、変性型の損傷か非変性型の損傷かの判断が重要です。
・上位型
肩の挙上、肘の屈曲が不可能となり、肩の回旋、前腕の回外力が低下します。
上腕近位外側と前腕外側に感覚障害があります。
・下位型
前腕にある手首・手指の屈筋、手の中の筋肉(骨間筋、小指球筋)の麻痺により、手指の運動が障害されます。前腕や手の尺側に感覚障害があります。
・全型
肩から手まで上肢全体の運動と感覚障害があります。
神経根引き抜き損傷があると、ホルネル徴候(眼瞼下垂、眼裂狭小、瞳孔縮小)がみられます。
◇治療法
自然回復を示すものは保存的に治療します。
すなわち、腕神経叢を弛緩させた状態で安静に保つため上腕を外転(外側に開く)させた、いわゆる敬礼位に固定し、拘縮防止のため手技療法や温熱、低周波を用いります。
回復期待可能日数は約1年半といわれ、その間、注意深く経過を観察しつつ、再生の徴候のみられないものについては観血的手段(手術療法)を考えます。
自然回復の望めない例には観血的に神経修復を行い、回復のまったく望めないめのに対しては代償的に機能再腱術を施します。
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BODY CARE SALON FOCUS~手もみ道~
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