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●鎖骨骨折
鎖骨骨折の発生頻度は高いです。
小児の場合は不全骨折の割合が高いが、頭部損傷の合併に注意する必要があります。
少年期までの骨折では、変形治癒でも旺盛な修復力で自家矯正され機能的にも外見上の容姿も徐々に改善され予後は良好です。
成人・高齢者の場合は転位が高度となり第3骨片を生じる場合があります。
整復は完全になされても整復位を保持する固定が困難で、多くは再転位し変形を残します。また過剰仮骨形成による神経障害を併発することもあります。不十分な整復では、仮骨形成が遅く長期間の固定となり、このため肩関節の拘縮が発生します。また、再整復を過度に繰り返しに行うことは遷延治癒(骨が正常にくっつく期間を大幅に遅れること)や偽関節形成の要因となります。
◇発生機序
介逹外力で肩部を働いて転倒した時に発生することがもっとも多く、肩関節外転位、肘関節伸展位で手掌を衝いた場合も含め、介逹性の衝撃が鎖骨の長軸方向に作用して、外力は鎖骨のもっとも力学的に弱い中外1/3境界部に屈曲力として働き骨折が発生します。
直逹外力での発生はまれで、鎖骨のいずれの部分にも骨折をを生じる可能性があります。
鎖骨は位置に表在性のため外1/3部(外端部)に発生することが多いです。
◇転位
<完全骨折>
近位骨片は胸鎖乳突筋の作用により、上方やや後方に転します。
遠位骨片は上肢の重量により下垂し、大・小胸筋の緊張によって短縮転位します。
<不全骨折>
上方凸の変形を示す不全骨折が多いです。
異常可動性などの他の骨折固有の症状がなく見落としやすいです。乳幼児の場合は両腋窩を持って抱き上げると号泣、または疼痛を訴えます。
◇症状
頭部をやや患側(損傷側)へ傾け胸鎖乳突筋を緩め疼痛を緩和させ、患側の肩は下がり、肩幅は減少します。鎖骨は皮膚直下に接しているので、肩関節運動の検査に伴い異常可動性や軋轢音を感知しやすく骨折部の腫脹、変形、限局性圧痛は著名です。
血腫形成による高度な腫脹の存在、皮下出血斑の出現、上肢運動制限などが確認できます。
◇合併症・後遺症
⒈神経血管障害
腕神経叢損傷、鎖骨下動脈損傷
2.胸膜・肺尖損傷
まれに血胸、気胸を発症します。
3.変形治癒
とくに女性では美容上の問題となります。
4.偽関節
形成されても他の骨折部と異なり機能的問題は少なくないです。
◇非観血療法の限界点
1.鎖骨外1/3部骨折で、烏口鎖骨靱帯の断裂があり近位骨片が上方に浮き、骨癒合が不能となる恐れのあるもの
2.第3骨片が楔状 骨片となり皮下で直立して皮膚貫通の恐れのあるもの
3.粉砕骨折などで整復位保持が困難なもの
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