お役立ちブログ
◎軸椎歯突起骨折
交通事故、階段からの転落、自転車走行中の転倒など後頭部や前頭部を強打し頚部に強い屈曲力(首を前に倒す動き)あるいは伸展(首を後ろに倒す動き)が働くことで発生します。
骨折の部位によってアンダーソン分類【 Ⅰ型(歯突起上部の骨折)、Ⅱ型(歯突起基部の骨折)、Ⅲ型(軸椎椎体に及ぶ骨折) 】に分類されます。
Ⅰ型は安定性が良好で、医科での治療は疼痛が軽減するまでの安静です。
Ⅱ型はもっとも発生頻度が高く、また転位生じやすく骨癒合も不良で偽関節(折れた骨が癒合せずに完全き停止した状態)を起こします。
医科での保存療法ご可能な場合がありますが、必要に応じて観血的(手術)に固定されています。
Ⅲ型は骨癒合が良好なので、整復後の外固定は比較的短期間で良いとされています。
また、小児のⅢ型では骨端線との鑑別が必要ですが骨端線離開の場合もあります。