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●上腕骨骨頭骨折
◇発生機序
激突などによって肩部を強打して発生します。
◇症状
⒈肩関節部における強大な打撲傷の様相を呈します。関節捻挫とも誤診されやすいです。
2.関節内血腫を起こす
3.機能障害は内出血と疼痛のため著しいです。とくに骨片を伴う骨折では強く障害されます。
4.結節部骨折や外科頸骨折の腫脹に比べると少ないです。
5.疼痛は激しく、自発痛、限局性圧痛がありとくに関節運動時の疼痛は強いです。
6.関節窩に向かって骨頭を圧迫し、かつ回旋すると軋轢音を聞くことがあります。
7.上肢を挙上して腋窩で骨頭を触知することによって骨折部を触診できることもあります。
◇適応
骨頭の剥離骨折で、転位の著しいものは観血療法の適応です。
◇予後
関節内骨折のため骨癒合が起こりにくく、骨頭の近位骨折は血流障害により二次的な阻血性骨壊死に陥り、外傷性関節症を起こすことがあります。
高齢者では関節拘縮に陥ることが多いです。